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在来工法 壁貫通時の注意点

在来工法の建物での壁貫通時の注意点を紹介しています。

在来工法住宅の壁貫通時の注意点

在来工法と言われてもピン! とこない方も多いでしょう。
かつては、この工法が主流でほぼすべての建物が在来工法で建てられていました。

 

特に建売住宅の場合、ほぼすべてこの工法による建物だと言っていいでしょう。

 

しかし、建築基準法の改正により、住宅の高気密化が求められるようになり、さらに耐震化が推し進められて現在ではこの工法による建物は皆無と言っていいでしょう。

 

しかし、在来工法で建てられた建物がすべて無くなったわけではなく、2000年前後までに建てられた建物は、ほとんど在来工法の建物ですから、みなさんのお宅がそうでないとは言い切れません。

 

それに、現存する住宅の多くはこの工法の建物なので、どこで遭遇するかわからないし、その構造と壁貫通時の注意点だけは覚えておく必要がありますので、ここで少し勉強してください。

 

在来工法の壁構造

ここでいう在来工法とは、旧来から大工が建ててきた建物の構造だと考えてください。
その構造は、基礎、柱、梁、筋交い、などで構成された建物のことです。

 

ですから、壁の中には筋交いが隠れてるので、安易に貫通しようものなら筋交いにあたって貫通できないことになってしまいます。

 

中には、強引に筋交いに穴をあけてエアコンを取り付けてあるのを何度か見ましたが、これは建物の強度を著しく低下させてしまう最悪な行為なので絶対に避けなくていけません。
そのためにも、壁の中で筋交いがどのようになっているのかを知っておかなくては、貫通穴の位置も決めることができないので、下に壁の構造とエアコン取付けの関係をCADで描いた図にしておいたので参考にしてください。
在来工法の壁内部構造図です。
これが在来工法の一般的な壁構造です。
見てわかるようにエアコン用の貫通穴の位置に筋交いが掛かっています。
その部分を解りやすくするために画像を一部拡大したものを掲載しておきました。
壁貫通時に筋交いにあたる可能性の解説図です。
赤く着色した部分が筋交いにあたる部分で、この場合なら室内からの貫通はここまでにして、少し長いコンクリート用のビットで斜め下に向かって外壁に貫通をいれ、その後外部から壁を貫通すれば、エアコンの冷媒管を通すこともできて筋交いを痛めることもありません。

 

このように、貫通前に壁内の構造を思い浮かべることで、建物に損傷を与えることなく安全に作業することができます。

 

また、予め少しエアコンの取付け位置を下げることで、そのまま貫通することもできるでしょう。
このあたりは少し経験が必要ですが、ここで覚えておけば、事前に知ることができるので、無駄に建物を傷つけることもなくなると思うので、覚えておいてください。

 

また、壁貫通時には壁内に断熱材が入っているので、コアドリルで巻込まないように注意してください。

 

コアドリルに巻きつくと、壁内の断熱材が無くなってしまうかもしれないし、何より巻きついた断熱材でコアドリルが回転しなくなり、ドリル本体が振られて手首を骨折する危険もあるので、壁1枚を貫通した時点で内部の確認を行い、断熱が見えたら先に除けてから、貫通を再開してください。

 

簡単な工具だといっても機械だから、思わぬ動きをしたときには人間の力では止めようがないので、十分注意して作業するようにしてください。

 

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