自分でエアコンの取付けを行うのに必要な材料を紹介します。
自分でエアコンを取付けるにしても業者に頼むにしても必要な材料は変わりません。
エアコンの取付とは、室外機と室内機間を循環する冷媒の経路を作るということです。
冷媒の循環経路を作るのに使うのが冷媒管ですが、エアコン取付業者が使ってるのがペアコイルと呼ばれる銅管なので、冷媒管の紹介から始めましょう。
ペアコイル(2分/3分) | |
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エアコン取付業者が主に使うペアコイル(冷媒管)で、一巻20m巻きです。
ドレンホース | |
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冷房時に室内機から出る水を排水するためのホースです。
家庭用エアコンの場合、ほとんどドレンホースを使います。
ここで紹介してるのは二層構造になっていて、従来品と比較して紫外線の影響による劣化が約2倍遅くなります。
業務用エアコンの場合は、塩ビのドレンパイプを使うのが一般的で、主に天井内を通すので、結露による水漏れを防ぐために断熱材を巻いて施工します。
一般住宅でもハウジングエアコンのように、天井埋込タイプやビルトインタイプのエアコンでは、同様の施工を行うのが一般的です。
VVF2.0×3C | |
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VVFケーブルは、室内機から室外機に電源供給するために接続するもので、取付けるエアコンの運転電流によって、使用するものが違います。
一般的なルームエアコンの場合、VVF2.0×3芯もしくは4芯を使用します。
写真のシュリンプ包装されているものは一巻100m巻きです。
プラブロック | |
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室外機の足となる部材で、このタイプは頑丈で、しっかりと取付けることができるので安定性は抜群です。
しかし現在多くの業者が使っているのは、簡易プラブロックと呼ばれるもので、ちょっとした力で変形したりするうえ、固定方法も足元をビス止めするだけなので、無理な力が加わるとエアコンの足から外れることもあります。
それでも普通は、室外機を移動することも動かすこともないので、簡易プラブロックでも問題ないでしょう。
簡易プラブロック | |
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写真のものは、簡易プラブロックの中でも比較的頑丈なものです。
ネオピタテープ | |
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冷媒管の保護のために巻くテープです。
紹介してるネオピタテープは、粘着テープと非粘着テープの中間のような性質を持つテープで、扱いやすく多くの専門業者が使っているものです。
保護テープ巻きは、手間の掛かる作業なので粘着テープだと力加減を間違うと凸凹になって見栄えの悪い仕上がりになってしまいます。
一方、非粘着テープでは、誤って落としてしまうと、どこまでも転がってしまって後始末が大変です。
ネオピタテープは、粘着テープのように糊が付いていないので、一定の力で巻くことができ、見栄えの良い仕上がりが期待できます。
また、非粘着テープのように落としたとしてもバラけることもあまりなく、作業時間を無駄に費やすことが少なくて済みます。
ビニールテープ | |
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配管保護用巾広テープとともに使います。
また、配管保護用巾広テープを巻く前の下準備でも使うので、かなり使用頻度の高いものです。
一般的な電気工事に使うのは、赤、白、黒、青、緑などの色ですが、冷媒管の処理にはアイボリーを使います。
これは、巾広テープと色を合わせるためで、他に理由はないので、
「仕上がりの色なんて、気にしない」という方は、手持ちビニールテープを使ってもかまいません。
どんな色のビニールテープを使っても問題ありませんが、室外機接続部などの曲がりが小さな部分でも使うので、出来れば巾広テープと同色のもののほうがいいと思います。
シールパテ | |
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冷媒管を通したあとの穴を塞ぐために使います。
雨や虫などの侵入を防ぐという重要な目的があるので、隙間なく充填することが大切です。
以上が、一般的なエアコン取付材料ですが、これら全てを揃えなくてもフレア加工された、配管セットもあるので、マンションや戸建住宅のベランダなどに室外機を設置する程度の短い距離の施工なら、フレア加工済みの配管セットがおすすめです。
フレア加工済セット | |
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ご覧の物は、冷媒管4mのセットになります。
セット内容を確認し、このほかに必要なものは別途手配してください。
一般の方では、施工が困難なので紹介しませんでしたが、据付架台の中には屋根置き、天井吊り、壁掛け用などもあります。
また、配管保護カバー(スリムダクト)もありますが、コンクリートやモルタルに孔を空けて固定しなくてはならないので、一般の方の施工は工具の関係もあり、困難だと思われるので、ここでは紹介いたしませんでした。
次回からは施工方法の説明に入ります。