冷媒管接続(室内機側)の解説

エアコン冷媒管(室内機側)の接続作業について解説しています。

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冷媒管接続(室内機側)の解説

屋外冷媒配管工事をこれまで3回紹介して、ようやくフレア加工が出来ました。

 

このページでは、室内機側との接続作業について解説したいと思います。

 

プロの職人でもこれと同じような手順で作業を行うので、ここまでの解説をしっかり見てくれた人は、言い方を変えればプロの職人と同じだということなので、自信を持って作業を進めてください。

 

では早速、冷媒管の接続作業を行いましょう。

 

室内機取付時に壁貫通穴から冷媒管、渡り配線用VVFケーブル、ドレンパイプなどを一まとめにして、突き出してありますね。

 

この突き出した部分をまとめているビニールテープを外して冷媒管を取分けてください。

 

冷媒管には、太いものと細いものがあり、6帖~12帖用程度のエアコンのなら、ほぼ1/4(2分)と3/8(3分)の銅管で構成されています。
そのほかに、20帖用等の大型のエアコンでは、1/4(2分)と1/2(4分)の機械もあります。

 

これは、購入前に事前に調べておかないと取付け時に慌てることになりますので、しっかりと確認してください。

 

今回は一番多く出回ってる、2分3分の冷媒管として解説しますが、2分4分でも手順は同じなので、そのまま転用してください。

 

前回作ったフレア加工済みの冷媒管で接続を行うのですが、プロの職人は接続前にフレアガードなどの専用オイルをフレア部分に塗布します。
これはフレアのすべりをよくするとともに、密着度を上げる効果があります。
金属と金属を密着させて接合するのですから、密着度を上げるのが重要なので、専用のフレアガード等のオイルを塗布するんです。
タスコ(TASCO) TA920H
これはプロの職人がする話で、一般の方が使うと逆に密着度が下がる懸念があります。
なので一般の方には、下記の専用オイルをおすすめしておきます。
アサダ(asada) RT201B
これは、私が使ってるのとは真逆と言っていいような性質のもので、粘度が強く、すべりという点ではまったく無いと言ってもいいでしょう。
その代わり、フレアの隙間に入り込んで油膜となってガス漏れを防ぐ効果が高いものです。
これなら、フレアに出来た微妙な荒れなどを埋めて滑らかな面が出来るので、密着度は格段に上がってガス漏れのリスクを軽減する効果が認められるので、こっちの方がおすすめです。

 

使用方法はフレア加工部分に少量塗布して、そのままフレアを密着させてフレアナットをトルクレンチで規定トルクまで締付けるだけです。

 

このように、フレア部分の接続にもその状況によって、いろいろな専用オイルなどがあるので、適時最も適したものを使って、ガス漏れリスクの軽減に努めてください。

 

 

さて冷媒管の接続ですが、冷媒管が一直線になるように接続します。
フレア接続
図でもわかるように、フレア部分が真っ直ぐに繋がるようにセットして、軽く手でフレアナットが締まるようにつなぎます。
フレアナットがスムーズに締まるということは、配管どうしが一直線になってるということで、少しでも歪んでいるとフレアナットが掛からないか、掛かったとしてもスムーズに締めこむことが出来ません。

 

手で締め込んで簡単に根元まで締まらない状態で、トルクレンチで締め込んでしまうとネジ山がつぶれて、フレアナットが締まらなくなってしまって、ガス漏れの原因になるので、必ず最初に手で根元まで締め込んでください。

 

 

フレアナットを手で根元まで締めこんだ後は、モンキレンチを接続部の固定ナットにセットして、フレアナットをトルクレンチで締付けます。

 

このとき、固定ナット側のモンキレンチは動かないように固定してください。
あくまで締めこむのはフレアナットで、固定側で締込まないよう注意してください。

 

固定側のナットを締込んでしますとリードパイプが捻れたり、最悪の場合、溶接部分の破断などが発生して、冷媒ガス漏れの原因となります。

 

この作業を2分、3分双方で行って、冷媒管の接続は完了です。
後は、接続部分をリードパイプ付属の断熱材でしっかり巻き、保温すれば冷媒管の接続(室内機側)の完成です。

 

ここまで、読んで理解できたでしょうか?
もし、文字だけで理解できなかったら次の写真解説をご覧ください。

 

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