屋外冷媒管接続までの作業

屋外冷媒管接続までの作業

室内機の吊込みについて2回に分けて解説しましたが、理解できたでしょうか?

 

大切なポイントがいくつかありましたが、室内機の取付けは、さほど難しくなかったと思います。
また、背板の取付で紹介したボードアンカーは、近くのホームセンターでも購入できるものです。
ボードアンカーは、エアコンの室内機の取付以外にも利用できるので、少し余っても残しておけば、何かと役立つと思います。

 

これからは、屋外での配管作業について解説していきます。

 

これからがエアコン取付の本番なので、ここからの作業手順は一言一句見逃さないように熟読してください。
ここからの作業間違いや作業不良は、エアコンの不調に直結するものですから、気を引き締めて行ってください。

 

それでは、屋外での冷媒配管作業を行いましょう。

 

屋外での作業のメインは冷媒の配管作業です。
なので、室内機から出ているリードパイプを下方向に曲げて、壁に沿わせるようにします。
この時室内機から室外機へ電源などを送る連絡用VVFケーブルが入ってなかったら、屋外から室内機の中へ入れてください。

 

連絡用VVFケーブルは、室内機取付の時に行うものですが、何らかの理由で通せていない場合、この段階で入れて、室内機への接続も済ませてください。

接続時の注意事項
電源ケーブルの被覆剥き寸法は、電源部に表示されている長さで剥いてください。
短すぎると、内部で確実な接続が出来ず、室外機への電源供給が出来ないなどの原因になります。
また、電源供給が出来ていても接続不良による発熱や最悪の場合、発火に至る危険があるので慎重に!!
逆に長すぎる場合は、大気中の湿度や内部に付着する埃などの影響で、トラッキング現象の原因ともなり、こちらも最悪の場合発火に至る危険があります。

ケーブル被覆剥き長さは、規定されている長さを守るようにしてください。

 

これで、室内機に対する作業は全て終了となります。

 

次は、屋外に戻って作業を続けます。

 

屋外で最初に行うのがペアコイルを伸ばす作業で、必要な長さまで伸ばして切断します。
ペアコイルを伸ばすときは、平坦なところで先端を足で踏み、ペアコイルを転がすように伸ばすと真っ直ぐに伸ばすことが出来ます。

 

伸ばし終わったら次は冷媒管の切断ですが、
このとき使うのが『エアコン取付に必要な工具』で紹介した銅管カッターです。
BBK 片刃オートマチックカッター TC-220S
ペアコイルを必要な長さのところで割いて、断熱材をカッターナイフなどで切り、縦に切れ目を入れて中の銅管を出します。
露出させた銅管に必要な長さで記しを付けて銅管カッターの刃をセットして、くるくる回してください。
ここで紹介してる銅管カッターは、くるくると回すだけで銅管カッターの刃が入って切断できものですが、普通の銅管カッターは操作ハンドルを締めて刃を出していかないと切断できないので、回す作業と刃を出す作業を同時に行う必要があります。

 

冷媒管の切断が終わったら、残りのペアコイルの切断面を
ビニールテープなどで塞いで異物混入を防ぐ処理を行っておいてください。
フレア加工準備1
保管中に配管内の中に異物が混入してると次回使用時に内部の異物がエアコン内に侵入して機械不調の原因となるので〇番館切断後の後処理はしっかり行ってください。

 

次に行うのが切断面の成形作業でこのとき使うのがリーマーです。
これも、『エアコン取付に必要な工具で紹介した』“くるくるリーマー”を使います。
BBK DKR130

 

切断面にブレードの先端部をあてて軽く力を加えながらくるくる回してください。

 

このとき、切断面を若干斜め下に向けて行うようにしてください。
切断面が上を向いていると削り取ったカスが配管内に入り込み、機械不調の原因となのので注意してください。

フレア加工準備2フレア加工準備3
         成形前         成形後
※成形後の写真は、写真撮影のため通常より多く面取りしてあります。

 

くるくるリーマーを使って数回廻すと内面が円錐状に削れて、切断面の内側への返りと呼ばれる部分が除去され、それとともにバリも除去されます。
その後、仕上げヤスリで外側のバリを削り落として、切断面の成形作業は終わりです。
仕上げヤスリは、軽く数回かければ十分です。

 

次に行うのが、冷媒管加工でも最も重要なフレア加工なんですが、このとき使うのがフレアツールです。
タスコ(TASCO) TA550Y
ここで紹介してるフレアツールは、私が使ってるものじゃないけど、ルームエアコンの取付けだけだったら、このフレアツールで十分です。
現在販売されてる家庭用ルームエアコンは、このフレアツールで対応できる1/4、3/8、1/2の3サイズなので、これ以上の機能は必要とされませんから、このフレアツールを紹介しておきました。
対応サイズが少ない分プロ用のものより、少しは価格も低く抑えることができますからね^^

 

さて、屋外での冷媒管接続作業の準備が整いましたので、次は冷媒管接続作業で最も重要なフレア加工の手順を紹介します。

 

フレア加工の手順解説