エアコンの室外機への接続手順を紹介しましたが、実際に接続するまでに下準備をしておく必要があることは、前の解説でご理解いただけたと思います。
また、そのときに使うスリーサイズベンダーやスプリングベンダーなども紹介しておいたので、設置する状況に応じて必要なものを用意してください。
実際に室外機を設置する場合、プロの職人なら各種ベンダーを適時使用して、一番いい方法を選択しますが、みなさんが使うのなら2種類のスプリングベンダーで十分だと思います。
ただ一つ注意してほしいのが被覆銅管用スプリングベンダーは、2分と3分の2種類のセットなので、4分仕様のエアコンを取付けるのなら、別に4分のものを購入する必要があります。
実際の作業を写真とともに、解説していくので見てください。
実際の作業といっても写真撮影用に室内で行ったものとエアコン設置練習用のエアコンなどを使っています。
それでは、写真解説をしていきましょう。
まず最初に、室外機への接続準備として、冷媒管のテープ巻きの準備状況をご覧ください。
この写真は、室内機接続部分から、室外機に至る経路全てに施す作業です。
冷媒管とともに、ドレンパイプと室内機と室外機との接続ケーブルをテープ巻きするための前処理作業になります。
このとき、ドレンパイプと接続ケーブルを一定にしておくことが大切です。
ドレンパイプと接続ケーブルが途中で交差したりするとテープ巻きしたときに凸凹が出来て見た目が悪くなるばかりか、テープ巻きが一定に行えず、結果的に冷媒管に対する保護機能が十分発揮できなくなるおそれがあります。
ここまで出来たら、次に室外機への接続部分の加工状況を見てください。
銅管用スプリングベンダーを使用するためにカッターナイフで被覆を割いて剥がします。 |
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銅管用スプリングベンダーをセットします。 | |
片方を持ち、少しずつ曲げ加工を行います。 |
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ほぼ曲げ加工が出来たら、最後に微調整を行います。 | |
曲げ加工が完成したら、スプリングベンダーを抜き取ります。 | |
ここまでが、室外機接続部分の曲げ加工の方法です。
長いときは、銅管カッターで切断して調整できますが、短すぎると曲げ加工部分の調整が必要になるので、最初に仕上がりをイメージして長さを計測することをおすすめします。
次は、接続部分のフレア加工と保護テープ巻きです。 |
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フレア加工の完成後です。 | |
<フレア部分> |
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保護テープ巻き完了写真 |
これで室外機への接続の下準備は終わりです。
最後の保護テープ巻き写真は、写真撮影用に巻きましたが、途中からドレンパイプだけが出ていますが、実際には下方向に出します。
エアコンのドレン水には、水圧が加わってないので、逆勾配になるとドレン水が流れなくなってしまうので注意してください。
次に、室外機への接続部分は2分、3分それぞれを保護テープ巻きします。
2分、3分それぞれの保護テープ巻きが出来たら、2分、3分、2本をまとめて上部を巻き込むように、残りの部分の保護テープ巻きを行い、壁貫通部分まで保護テープを巻きます。
保護テープの巻き方に関しては、『室内機側配管接続手順の写真解説』 を見てください。
さあこれでようやく、室外機への接続準備が整ったので、次は室外機への接続と真空ポンプを使った真空引きを行います。