在来工法と言われてもピン! とこない方も多いでしょう。かつては、この工法が主流でほぼすべての建物が在来工法で建てられていました。特に建売住宅の場合、ほぼすべてこの工法による建物だと言っていいでしょう。しかし、建築基準法の改正により、住宅の高気密化が求められるようになり、さらに耐震化が推し進められて現...
壁貫通時の注意点
エアコン取付け用壁貫通時の注意点を確認しておいてください。
新しくエアコンを設置しようとする場所に壁貫通が無いときもあります。
そんなときは、新たに壁に冷媒管を通すために壁を貫通しなくてはなりません。
しかし、建物もいろいろな工法で建てられているので、建物の構造を知っておく必要があります。
古い在来工法で建てられている建物には、筋交いと呼ばれる地震対策が施されています。
しかし、最近のハウスメーカーの工法では、筋交いと言うものは存在せず、壁全体で耐震強度を上げる工法となっているので、壁と構造材の隙間は無く、直接下地材を貼り、その上に石綿板などを重ね貼りするのが主流です。
この工法の利点は機密性に優れている点と、建物全体が壁によって地震の揺れから守ってくれるので、比較的地震に強いとされています。
また、在来工法の建物でも耐震補強を施した建物では、筋交いを追加すると共に、この壁工法を併用することで地震強度を高めています。
しかし、それも幾多の大きな地震の被災地を見る限り、絶対というものではなく、逆に半壊扱いにされ保険金や補助金が少なく算定されることもあります。
ここは余談ですから、サラッと読み飛ばしてください。
このように紹介してくると、簡単に壁に穴を空けるなんてできなくなってしまいますが、それではエアコンのある快適な生活を送ることができないので、正しく建物の構造を知って、最終的にどのような処理をすればいいのかを知って、戸惑うことなく貫通できるようにしておいてください。
それでは在来工法の建物構造と壁貫通時の注意点を紹介しておきます。