エアコン真空引きの準備 真空引きの重要性と必要な工具の紹介
エアコンを自分で取付けるための作業も最終段階に入って、今回は真空ポンプの使い方について解説します。
現在販売されているエアコンで使用されている冷媒ガスは
「R410a」「R32」の2種類で、いずれもかつて使われていた「R22」フロンガスが地球温暖化の一因となっているオゾン層の破壊を招くということから、製造及び使用が禁止されたのに伴って、代替フロンとして開発された環境にやさしい冷媒ガスです。
※但し、業務用エアコンでは、別の冷媒ガスが使われているものもあります。
しかし「R410a」「R32」は変質しやすい性質を持ち、大気中の酸素などと反応して冷媒としての機能を失いやすいので、メーカーの取付仕様書にも
『必ず真空ポンプを使用してください』と記載されているように真空ポンプの使用が必須となっているので、真空ポンプを適切に使えなくてはエアコンの故障原因となってしまい、
尚且つメーカー修理を依頼しても有償修理になる可能性もあって、思わぬ出費に繋がるかもしれないないので、細心の注意を払って行わなくてはならない作業です。
エアコン室外機の真空引き前の準備
メーカーの施工説明書にもハッキリ書かれてるように、今のエアコンでは真空引きは欠くことのできない重要な作業だという事は十分ご理解いただけたと思います。
真空ポンプを使用する大切さをご理解いただいたところで、真空ポンプの使い方を紹介していきましょう。
真空ポンプを接続する前に今一度、室外機のフレアナットがしっかり締まってることを確認してください。
確実に締まっていることが確認できたら、次にサービスポートのキャップを外します。
サービスポートの位置は下の写真の位置です。
サービスポートのキャップを開けて真空ポンプを接続する準備をしてください。
エアコン真空作業に必要な工具
 | |
| TASCO TA150SW | |
|---|---|
 |
この真空ポンプは代表的なもので、家庭用エアコン程度なら余りある能力です。
| ◆真空ゲージとマニホールド | |
|---|---|
 |  |
| TASCO TA142MD | TASCO TA122MB |
| |
ルームエアコンを取付けるだけなら、真空ゲージのほうがおすすめです。
紹介してるのはデジタル真空ゲージで、ちょっとした変化も見逃すことなく確認できるので、
DIYでエアコンを取付ける人にはデジタル真空ゲージが使いやすくておすすめです。
アナログゲージもあるけど、どちらが良いか聞かれたら迷わずデジタル真空ゲージです。
マニホールドはガスチャージや運転圧力などの測定を行ったりするのに必要なので、
メンテナンスを行うのなら必要ですが、一般の方には必要ありません。
紹介した「真空ゲージ」や「マニホールド」を買っても接続ホースが無ければお話にならないので、チャージホースも併せて購入するようにしてください。
 | |
| TASCO TA132AF | |
|---|---|
|
色は気にせず、最低1本は用意してください。
真空ゲージは真空ポンプに直接取付けることが出来るので、サービスポートとの接続用の1本でいいので、無駄がなくて使いやすいデジタル真空ゲージがお薦めです。
でも絶対に必要なものなのでお忘れなく！
これで真空ポンプの準備も整ったので、
次は実際の作業風景の写真を交えて紹介していきます。
