本格的な夏のエアコンシーズンに突入する前の5月半ばから6月中に、簡単な試運転チェックを行っておけば、急に暑くなっても安心してエアコンを使うことができます。
繁忙期になるとエアコンが故障してもすぐに業者が来てくれるとは限りませんので、少しでも故障のリスクを避けるためにも、
試運転で事前にチェックしておくことが大切ですし、メーカーもシーズン前の試運転チェックを推奨しています。
試運転も正しく行わないと、意味がないので、そのポイントをご覧ください。
エアコン試運転を行う手順と注意点
昨今の真夏の殺人的な暑さの中では、エアコンが無くては命に係わりますので、
暑さが本格化する前に『正しく試運転』して故障の有無を確認しておくことはとても大切なことです。
エアコンの試運転は、ただ運転すればいいというものではありませんので、
正しい手順で、確認すべき点を順番に確認することが大切ですので、これからご紹介させていただく手順と注意点をご覧いただいて、実践していただけますようお願いいたします。
エアコン試運転の流れ(所要時間約40分)
エアコンの試運転の流れは
- 運転開始:電源と設定の確認
- 運転状態の確認:約10分後、冷風確認!
- 30分程度運転後:異音、異臭の有無の確認
- 約40分以後:ドレン水排出状況の確認
という流れになります。
運転開始までの手順とポイント
まず運転開始までの流れですが、
- 電源確認:
コンセントを差込み、ブレーカーが「OFF」の場合は「ON」にしてください。 - リモコン設定:
冷房運転にして、設定温度を最低にします。
Point
画像では、「16℃」設定になっていますが、各メーカーや機種により、
最低設定温度が「18℃」設定のものもございますので、
下げられる最低温度まで下げることで、
フルパワー運転が継続され、異常を検知しやすくなります。
試運転開始後に行う点検項目
試運転を開始してから行う、点検項目がエアコンの故障判断において大切な項目ですので、順番に確実に実行してください。
運転開始後10分程度経過後:冷風チェック
冷房運転開始後すぐには、冷えないので、10分程度経過後に吹き出し口から冷風が出ているか確認します。
- 異常の判断:冷風が出ない!
- 多い原因:冷媒ガスの漏れが疑われます。
- 修理依頼時の注意点:
冷媒ガス漏れの場合、フレアの接続部が原因であることが多いので、そのままガスチャージを行っても、すぐに冷媒ガス不足になってしまうので、接続部のフレア加工をやり直して根本原因を改修しなくてはなりません。
運転開始約30分後異音・異臭のチェック
ある程度運転を継続することで、異常が現れることがございますので、最低30分はフル運転を継続してください。
- 異常のサイン:
送風ファンモーター付近からガラガラのような異音が発生したり、オイルが焦げたような異臭がしたりします。 - 原因:部品や潤滑オイルの経年劣化による異常。
- 異常による注意点:
異臭や異音、異常な発熱を感じたら、直ちに運転を中止してください。
そのまま運転を続けると火災に至る可能性もあるので危険です。
屋外ドレン排水状況の確認
最後に室内機から出る結露水の排水状況の確認を行います。
- 確認のタイミング:
運転開始から約40程度後。 - チェックポイント:
外のホースから結露水が出ていれば問題ありません。

屋外ドレンの排水状況を確認するには、通常40分~50分程度の時間が必要です。
それでも排水が認められない場合は、ドレンパイプ内での詰まりや、ドレンパンの排出口付近の詰まりが疑われ、
最悪室内に溢れ出る可能性があるので、運転を中止してください。
- 原因:蜘蛛等の昆虫の巣作りによる詰まり等。
- 異物の蓄積:ホコリの蓄積や飲食店等では浮遊油の汚れや害虫の死骸等。
私が経験した最も酷かったのは、飲食店の壁掛けエアコンで
「結露水が室内に吹き出してきた」というので見に行ったところ、
エアコンの内部に小さなゴキブリが数えきれないほど居て、その中の死骸がドレンパンの排出口に詰まっていたというのがありました。
一般家庭でも蜘蛛などが入り込むことは考えられますので、結露水が溢れてきたらドレンパイプを通じて、ドレンパンの排出口も清掃するようにしてください。
自分で解決できる「サクションポンプ」
ドレンの詰まり解消を業者に依頼すると作業費として1万円前後請求され、さらに出張料が加算されることもあります。
そんな金額を支払わなくても、自分でできる方法があるので、ご紹介します。
それがサクションポンプを使う方法です。
因みにサクションポンプは、こちらです。

◆サクションポンプの使用方法
屋外のドレンホースの先端に差込んで、ハンドルを引けば、内部の詰まりが解消されます。
解消されると、室内機に溜まっていた結露水が流れ出てきます。
サクションポンプは、引くだけにしてください。
誤って、ドレンホースに接続した状態で押し込むと、室内機から溢れ出る可能性が高いので、ハンドルを戻すときもドレンホースから外すようにしてください。
シーズン前の試運転の重要性と注意点のまとめ
夏の暑さを前に、エアコンの試運転をしておくことは、今の夏の状況を考えると、命に係わる重大事項です。
真夏の繁忙期には、メーカー修理にも時間が掛かり、下手をすると1週間以上待たされることも少なくないので、
そうならないためにも、シーズンに突入する前に試運転をして、故障の有無を確認しておくことをメーカーも推奨しています。
少しでも異常を感じたら「まだ大丈夫だろう」と考えずメーカーやお近くの専門業者に修理を依頼してください。
◆エアコン試運転チェックリスト
- 電源プラグを差込む
(差込み後、最低1分間は放置する) - リモコンで冷房運転を選択し、設定温度を最低まで下げる。
- エアコンの運転を開始する。
(運転開始時に異音がしないか注意する) - 約10分後:吹き出し口から冷風が出ているか確認する。
- 約30分後:異音や異臭がしないか注意する。
- 約40~50分後:屋外のホースから水が出ているか確認する。
試運転の段階で早期発見、早期修理が費用も安くなり、真夏を快適に過ごす秘訣です。
早期発見、早期修理は、人間ドックのようなものだと思えば、疎かにできないでしょう。
試運転の段階で異常を放置すると、後々運転できなくなる可能性もあるので、比較的早くメーカー対処が望める間に修理して、故障のリスクを少しでも排除しておくべきです。
