標準取付工事で使用が求められているトルクレンチ3選
今のエアコンを取り付けるときにはメーカーの施工説明の中でもトルクレンチの使用が求められているように、エアコンの取付には欠かせない工具の一つです。
かつて主流だったR22に代表されるフロンガスは熱交換効率が良くて、コンプレッサーの圧縮比も今ほど高くなかったので、ガス漏れのリスクもさほど高くなく、多少フレアナットの締め付け不足があったとしても簡単にフロンガスが漏れることは無かったので、トルクレンチを使うことなく普通のメガネレンチやモンキレンチだけで取付工事をするのが一般的でした。
それがフロンガスが地球のオゾン層を破壊することが確認されてから、世界的にフロンガスの使用が認められなくなって、その代替品として今の新冷媒ガスが開発されたのですが、R22フロンガス程の熱交換効率を実現するのは非常に困難で、その分圧縮比をあげることで、その差を埋めるように設計されたのが今のエアコンなので、どうしても冷媒ガス漏れのリスクが上がってしまい、かつて以上に厳密な締め付けトルクが求められるようになったので、メーカーもトルクレンチの使用を標準取付工事化したという訳です。
今の冷媒ガスになってからガス漏れリスクが高まったことで、冷媒管のフレア部分にはギリギリの締め付けトルクが掛かるので、それ以上締め付けてしまうとフレアが割れて逆にガス漏れの原因になってしまうので、既定された締め付けトルクできっちり締め付けることが求められるので、今やトルクレンチは欠かすことのできない工具となっていますので、
日々現場で使っているプロの目線で使いやすく信頼できるトルクレンチ3品を厳選しておきましたので、ご覧ください。
お薦めのメガネ型ラチェットトルクレンチ
※mmはフレアナットサイズで、Nは締め付けトルクです。
今使ってるのが4本セットのRTQS-41なのですが、これを選ぶ時に最も重要視したのが狭いところでの作業性でした。
これは先端がメガネレンチ型になってるので、狭くて見えずらいところでも簡単にしかも確実にフレアナットを掴むことができるし、ラチェット式で差し替える必要も無いので作業が楽だというのが一番でした。
私の場合、小型ながら店舗で使う業務用エアコンも扱うので、このセットを使ってますが、ルームエアコンだけしか扱わないなら、右側のRTQS2分・3分の2本セットでいいでしょう。
※家庭用ルームエアコンにも4分(1/2)仕様もあるので、必要に応じて購入してください。
注意!
最近、海外製エアコンのフレアナットで規格不適合品が使われているものがあり、締め付け時にナットが滑ったり、正しいトルク値が得られない不具合が発生することが報告されています。
対処法と不具合内容についてBBKから資料が公表されています。
ラチェットトルクレンチご使用時の注意事項
各サイズを一つずつ揃えるよりセット品のほうがお得だけど、4本セットを買っても使わないサイズがあったらもったいないので、基本として2分、3分のセットを買って、もし4分(1/2)が必要になったら、その時に買えばいいでしょう。
2本セットがあればルームエアコンなら、ほとんど取付けできるので、DIYでエアコンを取付けようと考えてるなら絶対お薦めです。
BBK スパナ型トルクレンチセット
※mmはフレアナットサイズで、Nは締め付けトルクです。
従来品のスパナ型トルクレンチですが、今でも使ってる人は少なくないようで現場でもよく見かけます。
でもスパナ型だけに差し込む時にどうしてもフレアナットの向きが悪いと狭いところでは上手く差し込めないこともあったりするので、使い勝手という点でメガネ型トルクレンチの方が使いやすいのですが、製品の信頼性には何ら問題は無いし、値段的にはこっちのほうが若干安くなってるので最終的にどっちにするかは、自身の判断一つです。
これも基本的にどちらかのセット品をベースに、後は必要なサイズを買い揃えればいいでしょう。
TASCO スパナ型トルクレンチセット
タスコ(TASCO)のトルクレンチは私たちの間ではよく知られてるので、現場でもよく見かけるものです。
信頼性は抜群で、あまりクレームめいたことは聞いたことがありません。
| ◆TASCO サイズ別 スパナ型トルクレンチ | |
|---|---|
| Amazon | 楽天市場 |
| TA771H ナットサイズ:22mm TA771L-2 ナットサイズ:26mm TA771R ナットサイズ:27mm TA771S ナットサイズ:36mm | TA771H ナットサイズ:22mm TA771L-2 ナットサイズ:26mm TA771R ナットサイズ:27mm TA771S ナットサイズ:36mm |
BBKを二種類とタスコ(TASCO)のトルクレンチを紹介しましたが、絶対必要なのでどうせ必要なら使い勝手がいいものを選びたいというのが本音だと思うので、やっぱり最初に紹介したBBKのトルクレンチを私はお薦めしておきます。
モンキレンチ
室内機側のフレアナット締め付け時にリードパイプ側を固定するのに必要なモンキレンチですが、他のことにも使いたいので、ギヤ付きと顎が飛び出ないタイプを紹介しました。
どちらも実用性が高いプロ仕様です。
ちょっとした室外機のフレアナット締めのコツを紹介します。
室外機の接続口は、無理な力が加わると内部で亀裂が生じる可能性も考えられるので、フレアナットの締め付け時や取外しの時には、モンキレンチを使って、動かないように持っておけば安心です。
古くなったフレア接続部は、きつく締まってることが多いので特に注意が必要です。








