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【ALC壁貫通時の注意点】 失敗しない安全な施工!

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ALC建物の壁貫通で失敗しない手順

一般住宅でも鉄骨ALC造の建物も数多く建築されていますし、ビル、マンション、工場などでもALCは多く使われている建材です。

ALCにエアコン配管用の壁貫通をするときに気になる内部鉄筋の大まかな位置と、当たってしまった時の対処法について詳しく解説します。

ALCは、発泡コンクリートなので鉄筋コンクリートと違って工期が短く、コストも低く抑えることができるので多くの建物で採用され、今も日々ALCを使った建物が建築されています。

一般住宅でもALCの建物があるので、いつ遭遇するかわからないので、ここでその構造を少しご覧ください。

ALC貫通時の注意事項

まず一般的なALCの構造からご覧ください。

ALCの内部鉄筋配置図です。

これが一般的によく使われているALC板です。
図の中で点線で描いてるところは、内部鉄筋を示しています。
このようにALC内には、たくさんの骨材が使われていて、それを支えとして発泡コンクリートを支える構造になっています。

ご覧のようにその間隔は、とても狭くて貫通すると必ずといっていいほど骨材にあたります。
だからといって貫通をやめるわけにもいかないのですが、内部を確認してコアドリルの端が僅かに当たっているくらいだったら、少し位置をずらして貫通を続けます。
もし、ど真ん中のように回避できない場合は、ALC補修材で補修して、当たらない位置までずらして貫通を再開するするようにします。

エアコンの貫通は、サイズ的に65mmから大きくても100mm程度なので、貫通による建物への影響は軽微だと考えられますが、
それでも貫通に際しては、建築側と事前に協議して貫通位置を決定することをおすすめします。

ALCの補強鉄筋は引張強度を保つためのものなのですが、製造段階で固定されていないので明確な鉄筋位置を知ることは困難なので、決定した位置に補強筋が無いという保証は誰もできず、やってみなくちゃ分からないというのが正直なところです。

基本的には画像で紹介したような位置にあると仮定して、その位置を避けるように貫通位置を決めることになるのですが、易者じゃないけど
当たるも八卦、当たらぬも八卦」ということなので、やってみなくちゃ分からないので、都度対処する以外方法はありません。

ALC内部の鉄筋に関しては、窓の取付け位置や壁付け換気扇の開口などいろんな開口部で切断していますが、大きな開口部では、Lアングル等で補強して強度を保つようにしています。

ここで重要な注意点をあげておきます。

ALCの継ぎ目部分は、絶対に貫通しないでください。
ここには3分鉄筋と共にモルタルが流し込まれていて、壁全体をつなぐ役割を担っているので、この3分鉄筋及びモルタルを貫通してしまうと壁全体の強度が落ちて地震のときに壁が崩壊する危険度が高くなります。

ALC継ぎ目補強部分の断面図です。

断面図のようにALCとALCの継ぎ目には3分鉄筋とモルタルが流し込まれているのが分かります。
この鉄筋とモルタルでALCを繋いで一面の壁となっているので、この部分の鉄筋やモルタルを抜いてしまうと、壁としての強度が下がることは理解できるでしょう。

ほとんどのALCの建物は、外壁側はALC板に直接吹き付け塗装されていることが多いので継ぎ目の確認は容易にできるけど、外壁もタイル張りなどで目地が潰されている場合は、金属探知機を使って確認するようにしてください。

尚、ページ内で紹介した寸法は、あくまで一般的なものでALC板製作時のコンクリートの圧力の影響で多少変形したり、ズレたりしてることが多いので注意してください。
また、ALCにもたくさんの種類があるので鉄筋位置寸法も違うので、あくまで参考程度だと思ってください。

鉄筋に当たらなければ、モルタル仕上げの壁より簡単に貫通できるので、あまりにも簡単すぎて拍子抜けするかもしれません。
あまりにも簡単なので、勢いよく抜いてしまうと貫通側が爆裂してしまう可能性が高いので、最後の一押しには十分注意してください。
ALC貫通用の工具はこちらをご覧ください。

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ハンマードリルを推奨するのは、鉄筋でコアドリルが止まったときに手首を骨折したりするリスクを低減させるのに役立つクラッチ機構が組み込まれてるので、強くおすすめしています。
コアドリルセットに関しては、特段付け加えることも無いので、内容を確認して必要であればセット品を選べばいいし、必要なければ、必要なものだけを購入すればいい話です。

まかり間違って勢いよく貫通し、爆裂してスリーブでも隠れない時には、 ALC補修材で補修してください。

ALC貫通部の防火区画処理

エアコンの冷媒管を通すのに空けた貫通部の防火区画処理も大切な作業なので、少し見ておきましょう。

一般的な住宅なら貫通部には、シールパテを使って穴を塞ぎます。
もっと丁寧な仕上げをするなら、その上からシリコンシール材を塗布して水や虫の侵入を防ぎます。

しかし、これでは火災の際、貫通部の防火処理が不十分なので貫通部から炎が吹き出して、延焼する可能性が高くなります。
そこで、消防法では『令8区画』という名称で呼ばれる防火区画を設けて、その区域にある冷媒管用の貫通穴に対して、厳しい防火規定を設けています。
因みに『令8区画』とは、消防法施行令第8条に既定されている区画のことを言います。

貫通部の処理の考え方は、シールパテを用いて塞ぐのとさほど違いはありません。
どちらも貫通部を完全に防ぎ、建物への水や虫の侵入を防ぐのが目的で、
それに加えて防火区画では火災時に炎が他に及ばないように食い止める役割を担っているという事の違いはありますが、
どちらも完ぺきに穴を塞ぐという点では共通しています。

冷媒管貫通部の防火処理方法については、下記リンクで紹介されている施工方法を参考にしてください。
リンク誘導矢印 冷媒管の防火区画貫通処理の施工方法

簡単ですが、防火区画での冷媒管貫通部の処理について紹介しておきましたが、ここで紹介した施工法の他にも防火区画の定義の違いで施工材料等も変わってくるので、現場の状況に応じた施工方法で貫通処理を行うようにしてください。

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